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ささやかな奇跡

長年不妊治療をしていた大学時代の友だちが妊娠し、男の子と判明した時点で、ベビー用品とかベビー服をあげた。送ってから気づいたのだが、以前にその子が「妊娠したー!」と喜んでいたのに枯死卵で流産したので、生まれてから送るべきだったと思った。そして、私は自分で「もう生まない」って決めたんだ、と感じた。抱っこ紐とか2万円くらいしたし、捨てるのも勿体ないから、使ってくれる人にあげよー!ぐらいの軽いノリだったけど、もう赤ちゃんはうちに来ないのかと思うと少し淋しかった。現実的に考えて、これ以上子どもが増えると経済的にも体力的にも大変だし、車買い換えないと子ども全員乗れなくなるし、年齢的にも(←これが私が尻ごみする一番の原因)厳しい。
そんな中、支援センターで話したお母さんが「年子で4人目」とか、保育園で話したお母さんが「6人目と7人目が入っている」とか云われると、自分ももう一人くらいいけたんじゃ・・・とか思うけど、いやいやいやムリムリ。不妊治療していた友だちも私より年上なのに、「まだ卵(卵子凍結している)あるから、早めに兄弟作ろうかな~」などと云っており、みんな凄すぎ。
でも、不妊治療していた時はほんとに大変そうで、なんとなくこちらも子どもの話をするのが悪いような気がしたけど、「これが良かったのかも」ということは「うん!何でも試してみる!」という子だったので、こちらも素直に応援できた。妬まれたりしてたら、疎遠になっていたと思うが。

私も高齢出産だったけど、入籍して半年で妊娠して、不妊治療は無縁で、その後2人年子で産んだ。結婚するまで妊娠したことなかったので、自分が妊娠するのかどうかわからなかったし、義親が紹介してくれた人に「心配なことがある(跡継ぎが生めるかどうか)」と云っていることを聞いたり、直接「早いがええ」と云われたり、義母に「五体満足でね」と云われたり、「もし女の子だったら、すぐ男の子を作れ」と云われたり、「出生前診断をしろ」と云われた(こうやって思い出すだけでも腹が立ってくる)。しかも、だーれも助けてくれなかった。お嫁さんは嫌味を云ったり、プレッシャーを与えたりすると強くなるとでも思ってるのかな?元から鋼のメンタルなんで、意味ないから。むしろ、もんどり打って300倍に返ってくるから、お気をつけあそばせって感じだ。
で、まぁみなさんのご心配は杞憂に終わり、健康優良児たちを育てております。ただ、不妊治療をしてなくても、妊娠前や妊娠中の不安感はわかるようになったのは収穫ではなかろうか。妊婦がみんな頭お花畑でハッピーオーラ全開ではなく、ホルモンバランスが普段と違うからイライラしてるし、不安を煽るような奴はいる。不妊治療をしてたらそれプラス、お金の問題とタイムリミットとの闘いがある。
そんな辛い不妊治療を一緒に伴走してくれた先生が60代で突然亡くなったと前述の友人がSNSに書いていた。お別れ会に行った後、先生が夢に出てきて、自分と赤ちゃんを見ていたそうだ。そうやって、そのお医者さんは自分が手助けしてできた赤ちゃんを見て回っているんだろう。


↑次女が描いた頭足人と長男の手。