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怖い絵

中野京子さんの「怖い絵」という絵画とその歴史背景を検証した本が数年前、すごく売れましたね。
私もすごく好きで、それに続くシリーズも何冊も読みました。
図書館で借りて読んだんだけど、買って持って置きたい本ですね。
その内、買います。
今回は同じタイトルの別の本の話をします。
久世光彦さんの「怖い絵」というエッセイがあって、何故か19ぐらいの時から繰り返し読んでます。
危ない人ですね(笑)
10代後半の時、私は澁澤龍彦病と久世光彦病に罹っていて、身近にいる同い年の異性よりも理想の(妄想?)異性、つまり、澁澤さんとか久世さんの本に深く影響されました。
二人の文章がとても素敵で、なおかつ紹介する作家や絵画が自分の好みと合っていたからです。
そして、澁澤さんや久世さんみたいな人がほんとうにどこかにいるんじゃないか、と思っていましたね。
目が覚めて良かった(笑)
二人の魅力はまた今度、じっくり書くとして、久世光彦著の「怖い絵」にはビアズリーやモローなど、私の大好きな絵が登場します。
その絵に纏わる久世さんの青春のエピソードが絡められていて、単純に切ない、とは言い切れない文章で纏められています。
浪人中のエピソードなんかも出てくるのですが、今のラノベとか読んでる高校生より昔はみんな、大人びていたのかもしれません(そうでない人もいるんだろうけど)。

その本の中にベックリンの「死の島」について、書かれているエッセイが映画のようでとても美しいです。
悲しい話ですけどね。
ネガティブとかポジティブとか単純に気持ちを分けるのではなく、友人が亡くなった話でも、人生の大切なワンシーンではないだろうか、と思います。
さて、ベックリンの「死の島」ですが、静かな風景の中、一人の白装束の人物が船を漕いでいます。
ドイツで大変人気になった絵で5枚描かれたそうです(第二次大戦で1枚は焼失)
アドルフ・ヒトラーも彼のファンで、1枚はヒトラーが所有していたみたいです。

この度、私も一人で船を漕ぎ始めることにしました。
今まで工房に通っていたのですが、やめたので、自分でプレス機を買おうと思います。
このことに関して、書いていくと呪いの文章になるので、詳しくは書きませんが、「三嶋さんは他のアーティストに嫉妬されて、京都のバーでパンフレットを投げつけられたらしい」というレジェンドになると恰好いいかな、と思います。